よく煮込んで脂肪分を落としたバラ肉を、カブラと共に長時間蒸し上げた一品です。
中国語では、スネ肉など赤身の部位は“痩肉”で、脂肪分の多いバラ肉は“肥肉”と呼ばれるくらいで、日本では敬遠されがちなバラ肉は牛肉であれ、豚肉であれ上等な部位という認識があります。
さて、牛肉の薬膳的な効能としては、体を温め、胃腸を丈夫にして筋力をつけるなどとなっていますが、平安時代から明治になるまで肉食の習慣がなかった日本人にとっては、牛肉の脂肪分が胃腸に負担になるので、写真のような調理方法が一番適した牛肉の食べ方のように思います。