鮫と言えば中国料理ではフカヒレですが、最近、新たな食材としてゼラチン質たっぷりの鮫の皮が注目されています。
一般にフカヒレでもそうですが、鮫の皮は臭みが強いのですが、丁寧に処理された鮫の皮は臭みもなく、干しナマコ(海参)に似たプリプリの食感でした。
ゼラチンといえば生薬の世界では阿膠(あきょう:ロバなどの皮を煮だして製したニカワ質)が有名で、薬効としては血を補うことでお肌や髪の毛に潤いを与える作用があります。漢方の考え方では、お肌や髪の毛などの美容面に関する潤いのもとになるのは水ではなく、あくまで血の栄養とされていますが、草根木皮などの一般的な生薬に比べて動物性の阿膠は、血を補う作用が強いとされています。
このような考え方から、中国料理の食材についてもフカヒレやナマコ、スッポンなどゼラチン質を多く含む食材は健康面のみならず美容面でも効果が高いという認識があり、人気があります。