アワビの肝(きも)を裏ごししたものが入った炒飯です。
アワビに限らず新鮮な肝(きも)~アンコウやカワハギの肝などから豚や牛のレバー~は、滋味豊かでおいしいものです(厳密に言うとアワビの肝は肝臓ではなく、中腸腺と呼ばれるもので、肝臓と膵臓の機能をあわせもっているようです)。
漢方理論でも、“肝”は、からだの各組織や臓腑に潤いと栄養を運ぶ“血”の塊とされており、栄養豊富であることは間違い有りません。
また、五臓六腑の“肝”といえば自律神経系と関連し、目とつながっているとされていますので、イライラする方や目の疲れや充血が気になる方は“肝”に問題があることが多いです。更に、“肝”は“魂”の宿るところとされています。よく“肝(きも)ったま”が大きいとか小さいとか言いますが、“肝っ玉”は当て字で、本来は“肝っ魂”です。