一見すると大根餅のようにも見えますが、広東料理というか飲茶メニューなどでお馴染みの黒クワイ餅(馬蹄(米羔))です。
黒クワイは日本のクワイとは別種で、芋と言うよりは梨のようなシャリシャリした食感とほのかな甘みがあり、スライスしたものを炒め料理に用いたり、粉にしたものはもっちりとした弾力に富むことからこの黒クワイ餅などに利用されています(粉を溶いたものだけでなく黒クワイを細切りにしたものも中に入っています)。
さて、黒クワイの薬膳的な効能としては体内の余分な熱を冷ますとともに食べ過ぎなどによる胃のもたれをとる作用があり、胃腸の機能が低下しやすい暑い時期の食材としてはうってつけです。