“油飯”とは台湾の屋台料理などでポピュラーな“五目おこわ”です。写真は上に北海道の毛蟹の身が載っていますが、台湾ではワタリガニがよく使われるそうです。
“おこわ”に使われる糯米(もちごめ)は、薬膳的な効能として一般的な粳米(うるちまい)に比べておなかを温める作用が強いとされるほか、頻尿などにも良いとされています。ただし、胃腸の弱い日本人にとってはよくかんで食べないと胃もたれしやすいのも事実です。
一方、粳米は渇きをとる作用に優れ、白虎加人参湯などの構成生薬としても用いられています。生薬として用いる場合は玄米の状態で用いますが、普段口にしているお米ですら生薬として使われているわけで、正に薬食同源そのものです。