近畿地方の梅雨はなかなか明けそうになく、鬱陶(うっとう)しい日々が続きます。
さて、この何げなく使っている“鬱陶しい”ですが、梅雨時というか雨が降り続くと何故にそう感じるのかというと、湿気は“気”の流れを邪魔するからです。
人間が健康でいるためには、まず“気”が全身をスムーズに巡ることが大切ですが、環境因子としての湿気は、胃腸の機能を低下させるとともに“気”の巡りを悪くし、鬱陶しい“気”分にさせられるという訳です。
更に悪いことに、胃腸の機能低下は全身の水分代謝に悪影響を与え、体内に余分な湿気や水がたまりやすくなり、この湿気が更に“気”の流れを悪くします。
前置きが長くなりましたが、薬膳的にアヒルの肉には胃腸機能を良くして体内の不要な水分をとる作用があるとされており、この時期にはお勧めの食材です。