中国餅~ニェンガオ(漢字では「年」に「米羔」)と根曲がり竹、ナズナ、そら豆の炒めものです。
韓国のトックにも似た中国餅は糯米ではなく粳米から作られ棒状になったものを薄く輪切りにして炒めものやスープに入れて食べられます。中国では上海の近くの寧波のものが有名で、上海餅と呼ばれることもありますが、炒め料理からお菓子まで様々に応用されています。
さて、写真の細長いタケノコのようなものは根曲がり竹と言って、5月から6月下旬にかけて北海道や山形県、信州などでとれる細長いタケノコで、アクやえぐみが少なくコリコリした食感が特徴です。中国ではタケノコというとこういった細長いタイプのものが主流になります。
また、ナズナは春の七草にも数えられ、別名をぺんぺん草とも言いますが、春から初夏にかけて中国(上海料理)でも炒めものなどにされ、独特の香りと食感に人気があります。栄養的にもカロチンや鉄分が極めて豊富で、荒れ地でも生えるだけの生命力の強い食材と言えますし、薬膳的に考えると“気”を補う作用が強いと思われます。