八宝辣醤(パーパオラージャン)

0623_2  ピーナッツやサイコロ状のクワイ、青唐辛子などを文字通り、辣油と醤油で味付けした前菜です。

 ところで、日本では「八」は末広がりで縁起が良い数字とされていますが、中国でも「八」は発展や發財の「発」に通じることから好まれ、北京オリンピックの開会式も2008年8月8日午後8時8分でした。尚、「八宝」の「八」は“八つ”という意味ではなく“たくさん”という意味で使われています。因みに、中華料理で「八宝」といえば「八宝菜」が有名ですが、「八宝菜」というのは日本で付けられた名称で、中国では“炒什錦菜”などとよばれています。

 さて、辣油や唐辛子などの辛いものには「発散」という意味があり、蒸し暑い時期に湿気の影響で滞りがちな「気」の流れを良くするという効果が期待できます。中国でも蒸し暑いことで有名な四川省や湖南省では唐辛子を多用した辛い料理が好まれますが、唐辛子などは刺激がきつすぎるという方には、辛くても胃腸にやさしいハッカやミント類をお勧めします。

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