夏野菜といえばトマトやキュウリなどみずみずしいものを想像しますが、茄子もその90%以上は水分でできており、薬膳的な効能としても、からだにこもった余分な熱を冷ますほか、むくみをとる作用などがあるとされています。
また、ナスの皮の部分にはナスニンと呼ばれる強力な抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれており、動脈硬化の予防になるといわれています。
近年の医学的な知見によれば、動脈硬化の原因は、活性酸素による血管の炎症が引き金になっているとされているほか、糖尿病や認知症なども血管の炎症との関連性が指摘されており、血管の炎症を抑える=抗酸化作用のある食べものの有用性が裏付けられています。
もっと身近な例では紫外線による日焼けも活性酸素によるもので、日差しの強いインド原産のナスに強力な抗酸化作用があるのもなんとなくうなずけます。