(昨日に引き続き「中国食堂261」さんのメニューから)
今回は魚介類有りのベジタリアン対応のコースということで、ヘルシーなメニューです。
白腐乳は、豆腐を塩漬けにして麹菌で発酵させたもので、植物性のチーズのようなものです。
ところで、“植物性”とか“動物性”と何げなく言ってますが、人間の“食性”という角度からは、本来ヒトは穀物を中心とした植物性の食べものを食べるようにできているそうです。ところが、人類の居住地域が拡大するにつれ、十分な量の野菜や穀物の生育に適さない高緯度地域では仕方なく動物の乳や肉を食べるようになったとされています(「食と健康を地理からみると」参照)。
江戸時代の日本人は正に植物中心の食生活をしていたわけですが、明治になって高緯度地域であるヨーロッパの栄養学が導入され、戦後になってアメリカの食文化が入ってきてことで、動物性の食品の割合がかつてないほど高まっています。
そういった現状の中ではバランスがよい食事と言っても、歴史的(言葉をかえれば遺伝的にという意味です)に見た場合、動物性食品の過剰摂取であることは間違いなく、先祖代々あまり動物性食品を摂ってこなかった人にとっては、動物性の食品を控えめにする方が良いと思います。