産卵期を迎えて今が旬のホタルイカを使った和え麺です。
富山湾でとれた大振りのホタルイカはプリプリした食感で、内臓ごと食べられるので滋味豊かな食材といえます。
さて、日本は烏賊の消費量が世界一だそうですが、烏賊の薬膳的な効能としては「滋陰養血(血液を補って、身体の潤いを増す)」となっています。
血液を補うことが潤いを増すというのは、血液はお肌や髪の毛、あるいは粘膜などを潤わせる作用があるという漢方理論によるものです。乾燥肌や、髪の毛がぱさつく、口の中が乾くという方は、直感的には「水分」の不足によると考えがちですが、実際は「血」の不足の表れです。
では、「血」が不足する原因は何かというと、そもそも漢方の考え方では「食べもの」が「胃腸で消化吸収」されて「血」に変化するとされていますので、「血」の不足は「食べもの」に問題があるのか、「胃腸の消化吸収機能」に問題があるのか、あるいはどこかから出血しているのかの3つで、20代以下の若い人では偏食やダイエットなど「食べもの」の問題が、30代以上では「胃腸の消化吸収機能」の低下が原因という方が多いように思います。