細かく刻んだ牛肉を練って薄く広げて焼いたものです。
中国式ハンバーガーのパテと言えば、そのようなものですが、陳皮の香りを効かせた醤油ベースのタレで味付けされている点が「中華料理」です。
因みに中国式ハンバーグとしては、“南煎丸子”という料理があります。
もともと中国では牛の肉を好んで食べる習慣がなく、牛肉といえば使い物にならなくなった農耕用の牛などがメインで、牛肉=固くて臭みが強いというイメージが強く、陳皮や中国セロリ(芹菜)など香りの良いものを合わせるか、あるいはニンニクや唐辛子をたっぷり使って煮込み料理にする、あるいはスープの出汁をとるといった用途が主で、現代のようなオイスターソースで味付けしたステーキなどは存在しませんでした。
牛肉の薬膳的な効用として胃腸の機能を高めたり、気のエネルギーを補うとされていますが、日本の霜降りの牛肉などは想定外の話しで、あくまで脂身のない牛肉についての話しです。