ハトのローストです。広東料理では、こんがり焼いたハトに好みで香辛料や、ソースをつけて食べますが、写真はハトをローストしたものに梅醤(メイジャン)ソースが予め絡めてあります。
梅醤(メイジャン)とは、簡単に言えば梅干しの果肉をベースににショウガや砂糖などを合わせたもので、蒸し物などにも応用されます。
梅干しといえば日本固有のもののように思われますが、ルーツは中国で日本には平安時代までには伝えられたそうです。もともと梅は牡丹とともに中国人に最も好まれる花でもあり、梅の未熟な果実を薫蒸して乾燥させたものは「烏梅(うばい)」と言い、生薬として古くから使われています。一説にはこの「烏梅」が日本に伝わった時に「ウメイ」と読んだことから、「梅」を「ウメ」と読むようになったとされています。
因みに烏梅の薬効としては、慢性の下痢や老人など肺虚による慢性の咳などに有効とされるほか、のどの渇きをおさえる効果もあるとされています。また、烏梅を黒焼きにしたものは不正出血や下血に有効とされています。