関西では余り聞き慣れない名前ですが、「ごっこ」とはホテイウオという魚の北海道での通称だそうです。
見た目は結構グロテスクな魚ですが、淡泊でしっとりした白身とゼラチン質の皮の部分が、あんこうやフグにも似て、北海道ではぶつ切りにして鍋物にされることが多いそうです。
写真は、ごっこのぶつ切りを数種類の唐辛子や中国の漬物(冬菜)などと共に中華風に煮込んだものですが、皮の部分のゼラチン質がスープに溶け出して、滋味豊かな仕上がりになっています。ところで、日本ではゼラチンやコラーゲンは、美容面に効果があると捉えられがちですが、食養生的には美容面のみならず全身的な老化予防効果があると考えられており、漢方でも老化予防に用いられる高貴薬はゼラチン質を含むものが主流となっています。