前菜の盛り合わせ

Photo (東京、丸の内の「筑紫楼」さんのメニューより)

 お正月らしく、宴席料理の前菜盛り合わせです。宴席料理といえば、農耕民族にとっては1年の季節の節目、即ち節句に食べる料理が基本となります(日本のおせち料理も漢字で書けば「御節料理」で、節句に食べる料理という意味です)。

 ついでに、節句といえば、正月(節句としては1月7日で「人日」)以外は3月3日の上巳の節句、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕の節句、9月9日の重陽の節句の5つを五節句と言います。月日が総て奇数なのは、陰陽論で奇数は「陽」で偶数は「陰」とされているからです。

 さて、写真の前菜ですが、一応五行説に従って5色(赤、黄、白、黒、青(緑))が配されています。日本のおせち料理では、縁起をかついだ食材が用いられることが多いですが、五行説では、人間の内臓も肝、心、脾、肺、腎の5つがあげられ、健康の為には、この5つが過不足なく調和している必要があるとされ、色はもとより5つの味(酸、苦、甘、辛、鹹(塩辛い))の調和などが重視されます。

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