この写真だけでは普通の小籠包のように見えますが、中の具に上海蟹のカニミソが使われています。小籠包は日本でも餃子や焼売ほどではないにしても、最近は日本でも認知度が高くなってきている点心ですが、もともとは上海料理です。
小籠包は小籠湯包とも呼ばれるように、蒸し上がった時にゼラチン質の豚の皮の煮こごりが溶け出してスープ状になるのが特徴ですが、上海蟹のカニミソの風味がスープに移って独特のコクのある味がします。
こちらは、上海蟹の蟹黄(カニミソ)と蟹粉(カニの身)をほぐしたものでできたあんをかけた麺です。
上海蟹の濃厚な風味がする一品です。
同じく、上海蟹のカニミソと身が入った炒飯です。上海蟹のカニミソはズワイガニなどとちがって、蒸してから時間が経っても硬くならないので、予めほぐしたカニミソや身を保存しておいてこういった料理に応用されます。
以上、順番に蒸す、茹でる、炒めるという調理法も素材(小麦、米)も異なる麺飯もの三品でしたが、共通点は冷めたらおいしくないという事です。
何を当たり前の事を、とお思いかも知れませんが、日本では主食である麺類やごはんものでも冷たいまま食べるものが多い(ざるそば、ぼた餅、おにぎり等々)のが特徴で、そのことが「生冷過食」と呼ばれる現代人の過剰なまでの冷たいものの摂りすぎにつながり、更には花粉症や低体温の蔓延につながっています。