鮟鱇(あんこう)は、低脂肪高タンパクでヘルシーな食材ですが、水深500mくらいの深海に棲息しているせいか、皮の部分がすっぽんにも似てゼラチン質たっぷりで、滋養作用が期待できる食材です。
酸辣湯(スワンラータン)は、酢の酸味と唐辛子の辛さが入り交じった四川料理のスープのこと(唐辛子の代わりに胡椒を使う北京料理バージョンもあります)で、写真はその酸辣湯に鮟鱇の身と細麺が入っています。
薬膳的には酸味は適度に摂るぶんには、全身の気血の巡りをコントロールしているとされる五臓六腑の「肝」を養いますし、辛味は発散という意味があって気血の巡りを良くする働きがあります。よって、酸辣湯やタイのトムヤムクンに見られる酸味と辛味の組み合わせは、ストレスの影響で気血の流れに滞りが生じている方には特にお勧めです。