赤カブと豚スペアリブの蒸しもの

Photo  赤カブ、ニンジン、豚のスペアリブを蒸したものです。芯まで十分に火が通ったカブは辛味が消えて、甘味が強くなっています。

 カブは大根と同じアブラナ科の野菜で、その葉(菘:すずな)は春の七草に数えられるほどで、日本でも相当古くから栽培されていました。

 薬膳的な効能としては大根とほぼ同じで、胃腸の消化を助けるほか、解毒作用があるとされており、最近の研究でも免疫を高めたり、発ガンを抑制したりする成分を含むことが明らかになっています。

 因みに春の七草のうち3つまでもがアブラナ科ですが、強力に活性酸素を抑える作用やピロリ菌にも有効と言われるスルファラフォンという成分を含むことで注目されるブロッコリースプラウトもアブラナ科です。

 生薬の世界では、風邪の予防やのどの痛みに使われ、冬場になると中国の薬店などに山積みされる板藍根(ばんらんこん)もアブラナ科の植物で、ここ数年日本でも飴や顆粒状になったものがよく売られています(日本では板藍根は食品に分類されています)。

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