紅芯大根は、聖護院大根のような形をしており、外から見ると白いものの、中は写真のように鮮やかな赤い色をしているのが特徴です。
中華では珍しく、生で食べられることの多い野菜で、特に正月(旧正月)には生の紅芯大根を食べて新春のすがすがしさを味わうという習慣があります。
日本の感覚からも、紅白に彩られた紅芯大根はおめでたい感じがしますが、中国では赤い色がおめでたい色とされていることもあって、正月に特に好まれて食べられるようです。
因みに、大根の薬効としては痰のきれを良くしたり、胃腸の働きを助ける作用などですが、生薬としても大根の種は莱服子(らいふくし)と呼ばれ、食べ過ぎによるおなかのつかえや、痰の多い咳に有効とされています。ただし、この莱服子、体を補う作用のある薬用人参などの効力をそぐとされ、薬用人参や熟地黄などと同時に用いないこととされています。