花クラゲの胡麻、唐辛子和え

1022  中華で言う花クラゲは、くらげの頭の肉厚の部分を指しますが、弾力に富んだ食感が特長です。

 中華で食べられるクラゲは殆どが、エチゼンクラゲです。もともと渤海や黄海に棲息する大型のクラゲですが、以前に日本近海での大量発生が問題になっていました。その時の話しでは、近年、エチゼンクラゲが大量発生するようになった原因として、海水温の上昇や海洋汚染などが挙げられていました。

 さて、このクラゲの薬膳的な効能としては、消化力を高めて体内の余分な「痰湿」とよばれる“水垢”のようなものを取り除く作用があるとされ、メタボリック系でのぼせがちな方にはお勧めの食材です。また大腸を潤す作用もあるとされ、乾燥性の便秘にも良いとされています。

 そこから考えると、クラゲの大量発生の原因は海水温の上昇と汚染に対する自然の浄化作用の一つではないかとさえ思えます。

関連記事

  1. 酢豚

  2. 牡蛎のスモーク

  3. 鶏と揚げ豆腐の香港風煮込み

  4. 桃のプリン

  5. 宮古ぜんまいとマコモダケ

  6. 過橋米線