(「大陸風」さんのメニューから)
東北料理らしい素朴な料理で、青菜のおひたしそのものです。和食との違いは、黒酢と砂糖で味付けされているのと、ピーナッツが入っている点です。
ピーナッツは日本だと、ローストしたものをドライナッツとして食べるという感覚が強いですが、中国では煮物やスープにも使われます。また、写真は薄皮をむいてありますが、中国では薄皮付きのままで使われることが多いです。
ピーナッツの薬膳的な効能としては、肺を潤し空咳を抑えるほか、胃腸を補い、出血傾向を改善する作用があるとされています。出血傾向を改善するというのは、ちょっと当たっただけで内出血をおこすとか、女性であれば経血がダラダラと1週間以上続くような状態を改善するという意味ですが、こういった症状は漢方的には胃腸の「気(専門的には脾気(ひき)といいます)」のエネルギーの低下により発生しやすく、ピーナッツは胃腸の「気」を補うことで不要な出血を軽減させるという意味です。
また、ピーナッツは貧血や母乳が少ないといった症状にも有効とされています(胃腸の「気」のエネルギーが高まれば、同じ物を食べてもより多くの「血」が生み出されますし、母乳は「血」が変化したものですので、結局は胃腸の働きをよくする結果、そうなるということです)。