鯛の頭の部分をたっぷりの唐辛子で蒸し上げたもので、辛さでは四川料理をもしのぐと言われる湖南料理をアレンジしたものです。
あっさりとした魚では唐辛子の辛さにまけてしまいますが、鯛の脂肪分と頭に含まれるゼラチン質が、ほどよく唐辛子の辛さを抑えています。
本場の湖南料理では、その名も大頭魚と呼ばれる魚の頭を、黄色い唐辛子を使って蒸した料理がありますが、淡水魚ながらやはりゼラチン質が豊富な魚が使われます。
もっとも、唐辛子の刺激にしろ、脂肪分やゼラチン質にせよ、胃腸が丈夫でない人には負担になるメニューであるとは言えます(胃腸が丈夫であれば、唐辛子の辛さによるストレス発散効果や、ゼラチン質でお肌がプリプリになる効果も期待できます)。