紹興酒の故郷、紹興にある咸享酒店の名物料理にそら豆を水と塩、それに八角茴香で煮た「茴香豆(フイシァンドウ)」という名物料理がありますが、それの枝豆版です。
八角茴香は、中国原産の香辛料で、東坡肉(とんぽーろー)などにも欠かせないものですが、薬膳的にはおなかを温めて消化吸収力を高める作用があるとされています。
また、近年鳥インフルエンザ対策で話題のタミフルは、この八角茴香に含まれるシキミ酸を原料に合成されることで注目を浴びましたが、八角茴香自体にはタミフルのような作用はありません(ただし、一般論としてはかぜやインフルエンザを引きやすい人は胃腸が冷えている方が多く、そういった意味ではおなかを温める八角茴香には、かぜの予防効果があると言えなくはないです)。