田鶏(ティエンジィ)とは、田んぼにいる鶏ではなくて、カエルのことです。
日本でも明治時代にアメリカから食用ガエルが移入され、養殖されていたものの、現代ではあまり馴染みのない食材というか、ゲテモノっぽい感じもしますが、中華では結構ポピュラーな食材です。また、中国以外でもタイなどの東南アジアや南アメリカ、フランスなどでも食べられているようです。
田鶏と書くくらいですから、味や食感は上質の鶏肉そのもので、もも肉の先についている水かきさえ目に入らなければ、カエルとはわからないと思います。また、鶏肉よりも低脂肪ですし、ヘルシーです。
ところで、漢方薬の世界では古来、ヒキガエルを「蝦蟇(がま)」と呼び、おなかにできたしこりや腫れ物に有効であるとされてされています。