スイカの泡菜(パオツァイ)です。泡菜(パオツァイ)とは、四川料理の漬物ですが、水洗いした野菜などを塩水に漬けて乳酸菌で発酵させるという、いたってシンプルな漬物です。
一般的には、大根や胡瓜、セロリやピーマンといった野菜が使われますが、写真は見た目はスイカの切り身のようにも見えますが、れっきとした泡菜です。スイカのほのかな甘みと共に、泡菜独特の酸味と香りがします。
乳酸菌はいうまでもなく整腸作用がありますが、最近の研究によりますと乳酸菌は生きたままでなくても腸管免疫を刺激して、免疫力を増強する作用があるとか、乳酸菌の代謝産物にも整腸作用があることが示唆されています。
現代日本で乳酸菌といえばヨーグルトが連想されますが、ドイツのザワークラフトや韓国のキムチ、日本の伝統的な糠漬けなどの漬物も乳酸菌発酵で、これら植物性の乳酸菌発酵食品は洋の東西を問わず伝統的に食べられてきたわけで、そういった伝統的なものの方が、日本で一般的に食べられるようになってほんの数十年のヨーグルトなどよりは、日本人のからだにはよいと思います。