(明元さんのメニューから)
このお店のお勧め料理のひとつが麻婆豆腐なのですが、この日に一緒に行った方が中国通かつ辛いものに目がなく、お店の方に「麻婆豆腐じゃなくて麻辣豆腐、いやっ、麻辣辣豆腐やっ!!!」と甕出しの5年ものの紹興酒ですっかり出来上がった勢いで叫んで出てきたのが写真の麻辣豆腐です(無理なお願いを聞いて下さり、お店の方、スイマセンデシタ)。見てのとおり、相当、唐辛子がきいていましたが、オーダーした本人は満足げに平らげておりました。
さて、日本でもお馴染みの麻婆豆腐と麻辣豆腐(マーラードウフ)はどう違うのかというと、基本的に同じ物を指しますが、麻婆豆腐の「麻婆」とは、このメニューを考え出した「あばた顔の奥さん」という意味で、麻辣豆腐の「麻辣」とは、山椒のしびれるような辛さを表す「麻」と、唐辛子の辛さを表す「辣」を組み合わせたものです。
もちろん代表的な四川料理ですが、先日も書いたとおり、唐辛子と山椒の組み合わせは、蒸し暑い夏にはぴったりのメニューといえます(もっとも、胃腸が丈夫であればという前提条件付きで)。