茶豆とは枝豆の一種で、莢に生えている産毛のようなものが茶色っぽいことからそうよばれますが、普通の枝豆に比べて味が濃いというか独特の香りがあります。
写真は、山形の茶豆(だだちゃ豆)と貝柱をすり身にしたものに、更に原形のままの茶豆を和えた前菜です。
これからの季節、多く出まわる枝豆ですが、薬膳的には枝豆(大豆)に限らず一般的に豆類には胃腸の働きを良くする作用があるとされています。
特に枝豆に関して、新潟大学名誉教授の藤田恒夫博士によると、枝豆を食べると、枝豆に含まれる成分(トリプシン阻害剤)が膵臓の消化液の分泌を促すCCKというホルモンの放出を刺激し、結果的に膵臓からの消化液の分泌が増えるとともに、膵臓自体も「鍛えられ」て強くなるそうです。もっとも、トリプシン阻害剤は熱に弱いため、枝豆を茹ですぎないようにすべきだそうです。