プアール茶は中国茶の中でも黒茶に分類され、茶の葉に麹菌を作用させて発酵させるもので古ければ古いほど値打ちがあるとされています。よく、カビくさいなどと表現されることがありますが、年代物になるとかび臭さも消えてまろやかさと甘みがでてきます。
香港や広東省での飲茶には欠かせないお茶ですが、ウーロン茶よりも脂肪分解作用が強いと言われ、油っこい料理との相性は抜群です。
ところで、メタボ対策にもぴったりのプアール茶ですが、日本では今ひとつ普及しません。これはおそらく、プアール茶が冷やして飲むとおいしくないからだと思います。現代日本に於いては、お茶類はもはや熱い飲み物ではなく、ペットボトル飲料となってしまい、冬でも冷蔵庫から出して飲むものになってしまったことが大きいと感じます。