日本では東坡肉(トンポーロー)の方が有名かも知れませんが、豚バラ肉の角煮です(東坡肉も紅焼肉の一種といえますが、正確には似て非なるものです)。
この紅焼肉(ホンシャオロゥ)はかの毛沢東の大好物だったそうで、毛沢東の故郷である湖南省では名物料理の一つとなっています(もっとも、毛沢東が紅焼肉を好んだのは全国的に有名ですので、湖南省に限ったことでもありませんが)。
長時間かけて煮込んだり蒸したりされた皮付きの豚バラ肉は、いくらかは脂肪分が抜けますが、皮の部分のゼラチン質などともあいまってトロントロンの食感になります。こういった食感は、豚バラ肉を使った料理では、おそらく世界中探しても他に例がないと思います。