春の七草のひとつ「すずしろ」は大根のことですが、大根には消化酵素のほか様々な酵素や食物繊維が含まれ、消化だけでなく食品中の有害物質の解毒にも優れた食材です。
薬膳的にも消化を助けて健胃作用があるほか、痰を伴う咳にも有効とされています。また、加熱した大根には体を温める作用があるほか、近年の研究では大根に含まれる成分に免疫力を高める働きのあることが報告されています。
さて、大根餅は大根以外にも上新粉や干しエビ、中国ハムが入ってますが、この大根とお米(上新粉)の組み合わせは、正に白米に「たくあん」であり、別の見方をすれば日本で最も生産量の多い穀物と野菜の組み合わせとなります。
生産量が多いということは、それだけ永年に渡って好んで食べられてきたと言うことになりますが、そういう食べ物こそがその民族の健康にとって欠かせない食べ物であると思います。