(引き続き、銀座のお店のメニューより)
クコの実は日本でもよく見かけるようになりましたが、中国ではお茶にしたりするほか、生のクコの実から絞ったジュースが健康飲料としてオーストラリアや米国に輸出されています。
漢方では、クコの実は枸杞子(くこし)と呼び、肝腎カナメの「肝」と「腎」を補うほか、「肺」に潤いをあたえる作用があるとされています。「肝」と「腎」を補うというのは、簡単に言うとアンチエイジング作用があるということですが、日本を代表する植物学者の牧野富太郎博士の言葉にも「長生きしたければクコを食え」とあります。
因みに、お粥は中国では朝食に食べられることが多いですが、これは一晩中「絶食状態」にあった胃に「あたたかくて」「消化によい」食事が最も適しているという考え方によります。よく、朝から「しっかり」食べろと言いますが、漢方理論上は、生野菜や冷たいヨーグルトや牛乳を朝から摂るのは良くないとされています。