中華料理で魚の揚げ物といえば蘇州料理の名品に「松鼠桂魚」というのがありますが、大陸国家の中国では魚と言えば淡水魚で、臭みを抜くために何回も高温の油で揚げた上に、味の濃いソースをかけるのが基本になります。
写真は新鮮なガシラを3枚におろして素揚げにしたものに、醤油ベースのタレがかかっていますが、アコウやハタの類のように脂肪分やゼラチン質が豊富ではないので、蒸すよりも揚げるか炒め料理に向いていると思います。
因みに、ガシラは関西での呼び名で、一般的にはカサゴと呼ばれています。夜行性ながら、あまり泳ぎ回らず、磯の根(底)にじっとしていることが多く、大量に収穫することが難しいので市場に多くは出まわりませんが、釣りの対象魚としては人気があります。