中華に限らず、唐辛子を使った辛い料理は人気がありますが、唐辛子が大好きという方は慢性的にストレスがかかっている可能性があります。
ストレスがかかると、具体的な症状としてはイライラしやすいという精神的な症状の他に、ガスやゲップ、お腹や胸、脇が張りやすくなりますが、漢方的には全身をスムーズに流れるべき「気」の流れが停滞した状態と捉えます。
一方、食べ物の味に関しては「辛い」という味のものは「発散」という作用があり、滞りがちな「気」の流れを良くする作用があります。よって、ストレスで気の流れの滞りがちな方は無意識に辛いものに手が伸びるという理屈になります。
ただし、唐辛子のように辛いだけでなく刺激の強いものは、胃の粘膜を傷つけやすいので食べすぎには注意が必要です。薬膳的には「気」の流れの滞りがちな方には、「辛い」という味で、なおかつ胃にやさしい食材としてハッカやミント類などのほか、気の流れを良くしてくれる作用のある香味野菜や柑橘類がお勧めです。