左から、黒酢の酢豚、柿とクラゲの和え物、エリンギです。酢豚といえば熱い料理というイメージがありますが、上海式の黒酢を使った酢豚は冷菜としても食べられます。
真ん中の柿とクラゲの和え物は、この季節ならではの一品です。柿は葉っぱが紅葉し赤くなり、果実の色が黄色であることから「赤黄(あかき)」がなまって、「かき」と呼ばれるようになったそうですが、日本では相当古くから食用だけでなく様々に利用されてきました。
まず、葉っぱは柿の葉茶として高血圧に良いとされ、柿のへたは柿蒂(してい)とよばれ、古来しゃっくりの特効薬として用いられてきました。また、柿渋は日本酒の製造から和紙に塗ったり様々に利用されてきました。その他、漢方では干し柿の表面につく白い粉を柿霜(しそう)とよび、この季節に多い乾燥によるのどの痛みや口内炎に有効とされています。