中国の家庭料理でもポピュラーな肉団子と春雨の土鍋煮込みですが、この肉団子は毛蟹と鱧のすり身が使われています。
中国では毛蟹ではなく上海蟹のカニミソや身の入った肉団子(蟹粉獅子頭)が有名ですが、写真の料理は秋から冬が旬の上海蟹の代わりに夏が旬の毛蟹と鱧が用いられており、夏向きのあっさりとした肉団子になっています。
さて煮くずれしにくい中国の春雨は緑豆のでんぷんから作られますが、緑豆そのものは夏の暑い時期に煎じて飲むと、体のほてりをとる作用があり、夏場にはよく使われる食材です。ただし、この作用は緑豆の皮の部分にあるとされ、春雨にはありません。