アワビの肝(きも)の炒飯です。アワビの貝殻は石決明と呼ばれ肝臓にこもった熱による目の充血や、のぼせなどを鎮める作用があるとされていますが、アワビの身や特に内臓(きも)も目によいとされています。
日本の民間伝承でも、妊娠中にアワビを食べると目の澄んだ子供が出来るともいわれていますが、春先の内臓(きも)は、アレルギーの原因となることもあるので注意が必要です。
さて写真の炒飯にはアワビの肝以外にも松の実も入っています。中国では古来、松の実には滋養強壮作用があるとされるほか、肺に潤いをあたえ、乾燥性の便秘にも有効であるとされています。また、古くから松の実は不老長寿につながり、仙人の食べ物であるともいわれてきましたが、ナッツ類の中でも極めて高栄養(高タンパク、高脂肪)です。