(東京の湖南料理店「雪園」さんのメニューから)
辛さにかけては四川料理よりも辛いと言われている湖南料理ですが、写真の地鶏の炒めものには四川の代表的な唐辛子で、ホオズキのような形をした朝天椒が使われています。
湖南料理の辛さは、用いる唐辛子の種類もさることながら、唐辛子をそのまま使ったり、刻んだり、あるいは粉末を用いるなど様々な手法により、辛さの中にいくつものバリエーションが生まれます。四川料理との違いでは、四川料理は唐辛子の辛さ(辣:ラー)に山椒のしびれる味(=麻:マー)が組み合わされますが、湖南料理では山椒はあまり使われず、多彩な「辛さ」のみで勝負しているといった感じです。
さて、連日酷暑が続いていますが、暑い時期に唐辛子を食べると発汗により結果的に体温が下がるという効果も期待できますが、発汗量がもともと多い時やそういった体質の方は、更に発汗量を増やすのはかえって体に良くないので注意が必要です。
ただしいくら屋外が暑いといっても、1日中冷房のきいたオフィスで働いておられる方などでは、体が冷えてむくみやすくなったりします。こういった方にとっては、適度に唐辛子やスパイス類を摂ることで体の中の気血の巡りが良くなりますのでお勧めいたします。