日本では麻婆茄子(マーボーナス)と呼ばれている料理がポピュラーですが、中国には麻婆豆腐の調味料で茄子を炒めた麻婆茄子という名前の料理はなく、写真は酢や砂糖、唐辛子などで味付けした魚香茄子(ユィシアンチエズ)という料理です。魚は入っていませんが、「魚香」というのは、本来は魚(フナ)とともに酢漬けにした唐辛子を使う事から名付けられたものです。
さて、ナスは夏野菜の代表的なもので、性質としては「涼」で、食べ過ぎると体を冷やすとされていますが、紫色のナスニンと呼ばれる色素は、抗酸化力が強く動脈硬化の予防になるなど、注目されています。
また、シシトウは唐辛子の仲間で、ビタミンCが豊富で、尚かつ体をあたためる作用があるので、冷たいものを摂りがちな夏場には「適度に」摂るぶんには良いと思います。