約1年半ぶりの盛岡です。先の日曜日、花巻空港周辺は一面の雪景色、盛岡市内は昼間は晴れていましたが夕方からは雪が舞っていました。
盛岡といえば、わんこそば、盛岡冷麺、じゃじゃ麺が3大麺料理ということになっていますが、寒かったので温麺にしました。
写真の温麺は盛岡の名店、盛岡駅前のぴょんぴょん舎でいただいたものですが、関西の感覚からすると塩味が効き過ぎているような感じがありました。ただし、塩はからだを温める作用があるので気候を考えれば理にかなってはいます。
冷麺同様、付け合わせにキムチがつきますが、冷麺とは違って白ネギや椎茸、ニンジンなど薬膳的にみてもからだを温める作用のある野菜が沢山入っており、この季節にはお勧めです(キムチは言わずとしれた乳酸菌発酵食品で腸管免疫にもプラスの効果があります)。
ところで、寒気がしてカゼを引きそうなとき、日本では葛根湯の出番となりますが、こういうときに一番重要なことはおなかを温めることで、中国では白ネギや生姜をたっぷり入れた熱いスープを飲んだりして治してしまうことが多いようで、実際に中国では葛根湯はあまりポピュラーではありません(熱い味噌汁に白ネギや生姜を入れて飲めば同じような効果があります)。
近年、天気予報で“空気が乾燥していますのでカゼなど引かないようにご注意下さい”といったナレーションが多用され、冬になると空気が乾燥するからカゼを引くと思っている方が多いですが、空気が乾燥するとウイルスなどが飛沫感染しやすくなるとはいえますが、根本的にはからだが冷えることの方がカゼを引きやすくなります。特に、空気が乾燥して喉が渇いて冷たいものを飲んでおなかを冷やすのが免疫力の低下に直結しますので、カゼの予防には加湿器よりもおなかを温めることを優先すべきです。