初めての水戸(茨城県)です(と言っても滞在時間5時間弱ですが・・・)。写真は水戸駅のホームに立ててあったのぼりで、毎年8月の第1金、土、日は水戸黄門まつりだそうです。
さて、水戸といえば納豆ですが、一人あたりの納豆の消費量は全国トップレベルで、地元の方に聞いても、毎日食べているという方が多かったです。
因みに、大阪は一人あたりの納豆の消費量が全国最下位レベルで、大阪人から見ると納豆は茨城県の特産品のような気がしていましたが、調べてみると、元々は東北でよく食べられていた納豆を、明治以降に水戸の天狗納豆の創業者が、製品化することに成功。その後、戦後になってからは大量生産体制を築いて全国に販売網を広げたことから、全国的に水戸の納豆が有名になったそうです。
納豆は、血液サラサラ成分のナットウキナーゼや活性酸素を強力に抑えるセレンなどを多く含むほか、発酵食品として腸内環境を整える作用が期待できます。腸の中の細菌バランスの改善は、便通などの問題だけでなく、免疫力の改善につながるほか、脳内伝達物質のセロトニンも大豆に多く含まれるトリプトファンを原料に、腸内細菌が合成に大きく関与しており、うつ病の予防効果も期待できます。
水戸の周辺は、霞ヶ浦に近いこともあって、もともと沼地だったところが多いそうで、湿度が高いのかもしれません。もしそうだとすると、湿気は胃腸機能を低下させるというのが漢方の基礎理論にありますので、この地で納豆が好まれるのは、理にかなっているように思います。