1年ぶりに高知に行って来ました。
高知といえば、カツオのたたきですが、うなぎに関しても四万十川の天然うなぎは有名ですし、養殖も盛んだそうです。
写真の炭火で丁寧に焼かれたうなぎ1匹が入った“うなどん”は、高知市内の住宅街の一角にある源内さんの“上”丼です(お店の方の話しでは、店の向かいにある中学校は広末涼子や阪神の藤川球児選手の母校だそうです)。
聞くところでは、うなぎの養殖に長年たずさわっていたご主人のうなぎに対する目利きと、綺麗な地下水でしばらく泳がせてから備長炭で焼きを入れるというこだわりようで、地元のみならず県外からのお客さんも多いようです(写真の上丼で1300円、肝吸い付きで1500円でした)。
さて、うなぎはその生態が不明な点も多いとされますが、日本から2000kmも離れたマリアナ海で産卵し、黒潮にのってはるばる日本の河川にまでたどり着き、また、産卵のためにマリアナ海まで泳いでいくとされています。養殖ものは稚魚から育てられるにしても“生まれ”は天然ですので、遺伝的には強靱な生命力を持っているようにも思います。そういった生命力の強いものを食べることは、自らの気のエネルギーを高めることにつながり、実際、薬膳的にもうなぎの効用として“気血を補う”とされています。ただし、そういったエネルギーの大きなものを消化吸収するためには、食べる側にもある程度のエネルギーが必要になります。
高知は、海の幸、山の幸に恵まれ、海岸からは広大な太平洋が広がっているばかりか、雨の降り方も極めてダイナミックです(昨晩は夜中に雷の爆音が1時間以上とどろいてました・・・)。こういうパワフルな土地から今話題の龍馬はじめ、幕末の志士が出てきたのもわかるような気がします。