漢方から見た春の養生法
春は自然界の総てのものが伸びやかに成長する季節で、体の中の「気」もスムーズに流れる必要があります。
漢方では「春は肝の季節」といって、全身に「気」や「血」がスムーズに流れるようにコントロールしている「肝」の働きが重要視されます。
精神的なストレスなどの影響で「気」の流れが滞ったりすると、「肝欝(かんうつ)」といって「肝」の働きが悪くなって、イライラしたり、ためいきがでたり、胃腸の働きが悪くなったりします。
特に普段からストレスが多かったり、「肝」の栄養となる「血」が不足気味の人は、春になって「肝」の働きが活発になってくると、いつもより余計にイライラしやすくなったり、不安感が強くでてきたりします。
こういった症状には、漢方では「気」が全身をスムーズに巡るようにする処方が用いられます。また、養生法としては早起きをして散歩するなど体を動かすことや、緑地などに出向いて自然界の気を体内に取り入れることで、自分自身の体内の「気」の流れが良くなります。
食事に関しては「肝」の機能を補うナツメや枸杞子などのほか、「気」を発散させる効果のある紫蘇や春菊などがお勧めです。また、適度な酸味は「肝」を養うので酢の物や梅などもお勧めです。
おすすめの漢方薬
・逍遥散(しょうようさん)
・開気丸(かいきがん)
・柴胡疏肝散(さいこそかんさん)
など
1ヶ月分のご予算
6,000円~10,000円