漢方から見た痔

「痔」というと、腫れや痛み、出血という症状から、坐薬(ざやく)や軟膏などの外用薬を思い浮かべられる方は多いと思いますが、外傷やケガと違って、「痔」はあくまで体の中の問題が原因で発生します。

坐薬や軟膏などの外用薬は一時的な効果は期待できますが、根本的な解決にはつながりません。「痔」でお悩みの方は是非一度、漢方薬による治療をお考えください。

痔の原因と症状

痔は日本人に多い病気で、主なものに痔核(いぼ痔)、切れ痔、痔瘻(じろう)があり、これで全体の9割くらいになります。

その中でも、特に多く見られる痔核は、血液循環が悪くなるのが主な原因です。肛門の周りの静脈がうっ血し、いぼのように腫れるもので、内痔核、外痔核、脱肛があります。

内痔核は出血はあるがいたみが痛みが少なく、外痔核は出血がなく痛みが強いのが特徴です。

痔を治すために

漢方では、痔の根本原因は全身的な血行不良(=淤血(おけつ))であると考えます。これを助長するのが精神的なストレスや、アルコール、たばこ、過労、睡眠不足などからくる肝臓の疲れとうっ血、それに冷えや運動不足とされています。

痔の養生法に関しては、胃腸の調子を整え、便秘や下痢をしないようにすることが、まず最重要課題となります。痔の部位に対して物理的な刺激(便秘)や消化液などの化学的な刺激(下痢)だけでなく、便通の異常は全身の血流に悪影響を与えます。

おすすめの漢方薬

・浸膏槐角丸(しんこうかいかくがん)
・冠元顆粒(かんげんかりゅう)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・紫雲膏(しうんこう)

 など

おすすめの健康食品・サプリメント

・田三七人参(でんさんしちにんじん)
・霊田七(れいでんしち)
・晶三仙(しょうさんせん)
・大麦若葉エキス
・サメミロンエース

 など

1ヶ月分のご予算

6,000円~12,000円

「疾患・症状と漢方薬」に関するFAQ

Q:西洋医学的な病名にあった漢方薬を服用してますが効きません。


A:漢方薬の効能は西洋医学的な言葉で書かれていますので、病名が合致しててもその漢方処方が本来使用されるべき体質でなければ効果がないばかりか副作用のリスクも増大します。


Q:漢方薬と西洋薬の併用に問題はないですか?


A:漢方薬と西洋薬との相互作用についても注意する必要があります。ご相談の際には服用中の西洋薬やサプリメントをお教え下さい。