漢方から見たげっぷ

「げっぷ」に関しては、食べ過ぎたときや炭酸飲料を飲んだ後にたまに出るくらいなら問題はないですが、食事の度に出るようだと西洋医学的には胃腸の疾患が疑われます。

漢方では、「げっぷ」の発生機序として、本来は下へ向かっている「胃」の「気」が、上逆、即ち上の方へ上がってくることで発生すると考えられています。もともと「胃」に入った食べ物は、胃から小腸、大腸へと下の方に送り込まれますが、これは「胃」の「気」のエネルギーによる作用で、その「気」が逆行して「気」のかたまり=ガスの状態となって、口から出てくるのが「げっぷ」であるという考え方です。

漢方的に見た場合、「胃」の「気」の流れが乱れる原因として、次の3つのパターンが考えられます

1.食滞パターン・・・「食滞」とは食べ物が滞ることですが、一時的な食べ過ぎによるものだけでなく、飲食の不摂生などが続いて胃腸の機能が低下した状態が続くことでも「げっぷ」がよく出るようになります。胸がつかえた感じがしたり、便臭が強くなったり便秘がちの傾向を伴います。

2.ストレスパターン・・・胃腸や食べ物の問題ではなく、ストレスの影響で胃腸のスムーズな蠕動運動が邪魔されて、「げっぷ」が発生するパターンです。飲食に関係なく、頻繁に比較的高音の「げっぷ」が出たりもします。漢方では、ストレスは「気」の流れの滞りを発生させ、流れが滞った結果として「気」のかたまり(=げっぷ)が生じるという見方も出来ます。

3.胃腸虚弱パターン・・・あまり食欲もなく、断続的に力のない「げっぷ」が出るというパターンで、虚弱体質の方や病後などによく見られます。胃腸機能が低下していることが主な原因です。

おすすめの漢方薬

・開気丸(かいきがん)
・逍遥散(しょうようさん)
・四逆散(しぎゃくさん)
・大柴胡湯(だいさいことう)
・桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)

 など

おすすめの健康食品・サプリメント

・昌三仙(しょうさんせん)
・ミンハオ
・善玉元気の素(乳酸菌生成物配合)

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1ヶ月分のご予算

5,000円~9,000円

「疾患・症状と漢方薬」に関するFAQ

Q:西洋医学的な病名にあった漢方薬を服用してますが効きません。


A:漢方薬の効能は西洋医学的な言葉で書かれていますので、病名が合致しててもその漢方処方が本来使用されるべき体質でなければ効果がないばかりか副作用のリスクも増大します。


Q:漢方薬と西洋薬の併用に問題はないですか?


A:漢方薬と西洋薬との相互作用についても注意する必要があります。ご相談の際には服用中の西洋薬やサプリメントをお教え下さい。