牛乳には危険がいっぱい?

Photo_2  結構、衝撃的な題名の本ですが著者はアメリカのジョンズ・ホプキンス大学の小児科部長、小児科センター所長のフランク・オスキー博士です。

 本の帯には「テレビや新聞では報道されませんが、じつは牛乳にはこんな危険がひそんでいます」として、○鉄欠乏性貧血の原因になる○消化器症状を引き起こしやすい○アレルギー体質の原因になる○心筋梗塞、脳卒中、がんのリスクが高まる○カルシウムがあまり吸収されない○にきび、虫歯、虫垂炎の原因になる○子どもが慢性疲労におちいりやすい○赤ちゃんが病気にかかりやすい と書かれています。

 著者は小児科医として様々な疾患と牛乳との関連性に着目し、欧米で発表された学術論文などを挙げながら、牛乳は「この世でもっとも過大評価されている食品」であるとし、科学的に牛乳の問題点を実例をまじえてわかりやすく解説しています。

 日本人はもともと離乳期を過ぎると乳糖分解酵素の活性が低下するので、牛乳は日本人には合わないと言うのは以前から言われていましたが、成人してからも乳糖分解酵素の活性が低下しない白人の立場から見ても、市販されている牛乳には様々な問題点があるということが書かれています。

 特に、骨粗鬆症に関しては、確かに牛乳には多くのカルシウムが含まれているが、リンも多く含まれており、結果的に牛乳に含まれているカルシウムは体内に吸収されにくく、野菜やその他の食品の方が優れたカルシウム源であると指摘しています。

 いずれにせよ、「牛乳はあくまで子牛のための食料である」とのことです。

 

 

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