東西医学

Photo_3  断食道場〜ニンジンリンゴジュース健康法で有名な石原結實先生の本です。題名からは難しそうな内容を想像しますが、誰にでも読みやすく、すぐに実践できる健康法についてわかりやすく述べられています。

 「ここ30年間で、医師数は約13万人から約17万人に増加し、医学も日進月歩、飛躍的な発展を遂げている。また、国民は、年間33兆円もの医療費を費消している。それなのに、病気は減るどころか、逆に増加の一途を辿っている。」と指摘した上で、西洋医学の発達の中身は「診断学の発達」であり、「外科学の発達」であるとし、慢性疾患などに関しては「万病一元、血液の汚れから生じる」といった東洋医学の考え方を主とすべきであるとしています。

 東洋医学というと難しそうですが、実際には、西洋以上に西洋医学一辺倒と揶揄される日本の現状の中で忘れ去られた日本人の「生活の知恵」とでも言うものにこそ意味があるということを実例やデータを挙げながら解説されていますので、誰が読んでも「目から鱗」の内容だと思います。

(石原結實著、講談社α新書、2007年12月初版)
 

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