玉米粥

(東京の某レストランの飲茶ランチメニューから)

 玉米(ユィミィ)とはトウモロコシのことですが、中米が原産と言われ、日本で一般的に食べられるようになったのは明治以後のことです。

 トウモロコシは、世界3大穀物(他の2つは米と麦)の一つで、中南米ではトウモロコシの粉から作られるトルティーヤが主食として食べられています。最近では、ガソリンの代替エネルギーとしてのエタノールの原料としての需要が増大し、トウモロコシの価格が高騰していることで、メキシコでは深刻な問題になっているそうです。

 さて、トウモロコシの薬膳的な効用は、胃腸の働きを良くして消化不良などに良いとされています。また、お粥のような消化が良くて温かい食べ物は胃腸に負担がかからないので、普段から胃腸の弱い方にはお勧めです(胃腸に負担をかけないことは、想像以上に体調が良くなります)。

 また、トウモロコシのヒゲは南蛮毛(なんばんげ)とかナンバの毛と呼ばれ、利尿効果があり、日本でも民間薬としても使われてきました。また、最近の研究によると南蛮毛の成分には糖尿病の合併症の予防効果が期待できる物質が含まれていることなども示唆されています。

関連記事

  1. 紅芯大根の大根餅

  2. 烏魚蛋湯

  3. クエの蒸しもの

  4. うどとなずなの和えもの

  5. ホタテと春キャベツ、アスパラの炒めもの

  6. フルーツトマトの甘酢漬け