香腸(シァンチャン)とは、香辛料たっぷりの中華の「腸詰め」の事で、葉ニンニクが添えられています。
中華に限らず、肉類には香辛料がつきものですが、香辛料の役割として、一般的には肉の臭みを消すという言い方をしますが、防腐剤としての役割や食欲増進作用なども期待できます。
胡椒など香辛料の多くは、生薬の世界で「芳香性健胃薬」に分類される健胃薬、即ち胃腸の機能を高める働きがあります。誰もあまり意識していないと思いますが、食べ物の質によって胃腸にかかる負担は大きく違ってきます。特に肉類の場合は、それを消化するのにかなりの負担がかかる事から、香辛料=健胃薬が有るのと無いのとでは、消化のみならず栄養の吸収まで違ってきます。
更に言えば、いくら栄養価の高いものを食べても胃腸の機能が低下している人にとっては、それを十分消化吸収することが出来ないと言うことでもあり、反対に胃腸が十分機能すれば、粗食であっても食べ物に含まれる栄養素を最大限吸収することが出来ると言うことです。健康の為に何を食べればよいのかという事を考える以前に、胃腸の状態を良くする方が先決であるという事です。