シンプルですが、宴席用に盛りつけるとそれなりに見栄えが良くなるという料理です。ホタテ(貝柱)を煎り焼いて殻の上に戻し、上からとろみのついたスープがかけられています。
今回の宴席は、全般的に日本人好みの海鮮料理系のものが多いですが、中華料理の中で海鮮料理というのはマイナーな存在になります。これは、中国の歴史上、北京や南京、西安といった都がすべて内陸部に存在していることや、基本的に魚介類を好まない北方の遊牧民族の支配(金、元、清など)を何度も受けていることが大きな要因です。
さて、「食」はその民族の歴史と密接不可分ですが、長年に渡る「食」の影響はその民族の栄養代謝にも影響します。例を挙げると、昔から動物の乳を飲み続けてきた白人種は乳糖分解酵素の活性が高く、反対に殆ど牛乳など飲んでこなかった日本人などは乳糖を分解できないですし、お米にしても白人が食べるのと日本人が食べるのでは、体内に於ける代謝は違ってきます。
医薬品などに関しては最近やっと人種間で効き方が違うと言うことが認識されてきましたが、食品についても白人や黒人にとって体に良いといっても、そのまま日本人にも当てはまるとは限らないと言うことです。