「カモネギ」という言葉があるように、鴨とネギは相性の良い組み合わせですが、写真の料理も鴨とネギを甘みのある甜麺醤で炒めたものです。
実はこの写真のメニューの食材の組み合わせは、ローストしたアヒルの皮をネギの細切りと甜麺醤で餅(ビン)と呼ばれる小麦粉で作ったクレープ状のもので捲いて食べる北京ダックと同じで、簡易版の北京ダック炒めとでもいう料理になっています。
ところで、北京「ダック」は直訳すると「アヒル」ですが、日本ではアヒルよりも鴨や合鴨がよく使われます。では、「アヒル」と「鴨」はどう違うのかというと、「鴨」を家畜化したものが「アヒル」です。よって、中華で「鴨」といえば「アヒル」で、日本でいう「鴨」は「野鴨」となり、日本語では「アヒル」のことを「家鴨」とも書きます(実際は、日本で合鴨と呼んでいるものもアヒルであることが多いそうです)。